~うちの切刃で切れないものはない!~
おばあちゃん、
それどこに売ってんの?
おばあちゃん家に行くと早々「これ食べなさい~」戸棚から出してくれたお菓子。「そうそう、これこれ!おばあちゃんわかってるー」と思ったことは一度もなく、自分で買うことは皆無。
・・何ならどこで売ってるのかも知らない。そんな今となっては懐かしい、
このお菓子!昔から思ってたけどこれ、かなり一粒が大きい。
そして最近のお菓子にはない、なかなかの重量感だ。
外側はオブラードに包まれ、その全容を包み隠しているが(といっても丸見え)包まれたその部分を触ってみるとねっとり、ペタペタした質感。だいたいこの手のものを切るには、そのねっとり部分が刃に張り付いて決して上手には切れない。そんなことは分かっていたが、金子製作所に持って行って切ってもらうことにした。
以前、私たちが挑戦状を叩きつけたときの金子専務。
その様子はこちらを見ていただきたい。あの自信に満ち溢れた表情から一転、持っていった寒天ゼリーを片手に
このように話す。
金子専務
「こういう素材のものは刃にくっついて、上手に切れねぇんだよ・・。何度かやったことあるからわかるんだけどな。」
筆者
「やはりか・・。」
わかってはいたが、金子専務の口からその言葉を聞くことになるとは。だが、せっかくだから切っていただくことにしよう。
決意に身を固めた金子専務が自ら機械を操作し、検証スタート。
おもむろに機械の上に、メロン味とイチゴ味をセット。
機械のスイッチを入れるとじりじりと中に吸い込まれていった。
筆者
一瞬、「あれ?どこいったの?」
という時間が流れたが、下を覗き込むと・・・・。
筆者
「いたーーーーーーーー!」
メロン味は挟まったまま身動きが取れなくなっていたが、
イチゴ味は落っこちるその瞬間をとらえることができた。
救出したメロンとイチゴをよく見てみると・・・
ベタベタした質感のせいでそれぞれがひとつに纏まってしまっている。
手で触ってみるが、こんな感じ。
細かく裁断されているようではあるが、やはり質感の性質上、切れたものがバラバラにはならないようだ。
というわけで、
検証結果は「切刃で上手に切ることはできない。」
しかし、切れないとわかりつつも高価な機械を使って検証をしてくれた
金子専務の懐の大きさに感謝したい。